アイムアロボット

フライヤーと小冊子をひたすら折り込んでひたすら袋に詰めるというアルバイトを学校サボって10時間。延々と同じことを繰り返す作業は地味にきつくて精神的にかなりやられた。でもそれも最初の方だけで時間が過ぎていくにつれてどんどん何も考えられなくなってくる。もう無の境地。悟り開けるレベル。『ノルマに追いついてない!』なんて途中煽られたりしてもただただ一点を見つめて手を動かす。
帰りの電車でふとようやく我に帰る。あーあたしは何してるんだ。こんなことがやりたいわけじゃないんだ。でもこんな仕事でも人は集まるしあたしだってお金を稼がなきゃ。生きるって強い。あしたはひたすら風船を作る。